農家民宿「こもれび笹島邸」昭和11年築の古民家と広い自然庭(2008年-2010年)
[弊社の笹島康弘の実家を活用、以下は彼のフォーエバー]
2008年に父母の他界を機に福井県大野市にUターンした私は、その年の12月から2010年まで農家民宿を運営しました。生まれ育った実家、昭和11年築の大型古民家を一部改装、福井県がエコグリーンツーリズムで奨励する田舎体験付き宿泊施設。福井県の伝統的民家の認定も受けました。
改装は外観補強、床の一部、風呂、炊事場。祖母と母がお茶や活け花の講師でしたので座敷はそのままにしました。当時私はネット通販で檜風呂を販売していましたので風呂は浴槽も含めてすべて「ひのき」にしました。食堂にしたスペースには煙突を作り薪ストーブを設置。私が幼い頃には冠婚葬祭のおもてなしはすべてこの家で行なっていましたので、寝具や食器類は充分に揃っていました。田舎体験は近くの畑や田んぼを利用して専業農家の方に指導を依頼、もちろん私も子供の頃を思い起こして畑作業にチャレンジしました。土日はほとんど予約で埋まり、県外から多くの方々にお越しいただきました。
ただ近くの100名山「荒島岳」に登山をされる方がほとんどで、あまり市内観光や地元の特産物などには興味を示されないようでした。また農業体験などを希望される方もほとんどありませんでした。単なる農業地帯で観光地でもなく温泉もないので、古民家の雰囲気でしかも安いから泊まるという感覚でお越しいただいたようです。